会社設立の資本金ってどうやって決めたらいいの?

2018年3月19日

今は、会社法の改正によって、資本金は1円からでも設立する事が可能なのをご存知でしょうか?

しかし、この資本金と言うのは、設立した時は良いですが、設立後に会社を運営していかなければならない為、元手となる資金が1円では、事業内容によって厳しい場合もあるでしょう。

では、どのような事を考えて資本金の金額を決めれば良いのでしょうか?

1.運転資金で考える

まずは、会社を起業した際、すぐにその事業内容が軌道に乗ると言う確証はありません

勿論、すぐに売上があったと言う会社もあるとは思いますが、そのお金がすぐに入金される業種では無かった場合等も資金面で困ることになります。

会社の運営を軌道に乗せたり、売上金の入金があるまでは、事業を行うにあたって必要な経費等を資本金で賄う必要性が出てくるのです。

そう言った意味では、安心の為にも1円と言うよりは、ある程度の金額を用意しておく事が重要です。

目安としては大体半年程度にかかる運転資金を見込んで設定する事が理想的だと言えます。

ただし、例えば事務所は自宅でやってるから家賃はかかりませんと言う理由や、主にインターネットや電話、メール等の通信費しかかからないと言う事であれば、思ったよりも少ない金額で設立しても良い場合もありますし、その方が起業しやすいとも考えられます。

まずは、どのような事業内容で運営していくか?から、資本金の金額を決定する事をオススメします。

2.税金面で考えてみる

実は、資本金額が1000万円未満の場合であれば、1期目・2期目の消費税には、納付義務が発生しません。

つまり、逆を言うと、資本金が1000万円を超えた額で起業すると、1期目から消費税の納税義務が発生すると言う事になるのです。

税金負担は大きいですから、払わなくて良いのであれば払わなくて済む方がお得ですから、この面で考えてみると言うのも1つの手だと思われます。

3.信頼面で考える

次に、資本金の額と信頼面についての関わりについて解説します。

これは、絶対に!とか、必ずしも!と表現できない分野ではありますが、行う事業内容によっては、取引先が上場をしている大きい企業となる場合であったり、何かしら資本金の額から信頼度の高い低いが表面化してしまう事があります。

勿論、資本金だけを見て、その企業が良いかどうかを判断するのは良くない事とも言えますが、取引する相手側は、「取引をした場合にちゃんとお金回収できるのだろうか?」「信頼して取引して本当に良いのだろうか?」等の不安を抱く会社も実際には存在することは覚えておきましょう。

それらの事も考慮した上で、決定する事も大切な事だと言えるでしょう。

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