税理士の月時訪問って本当に必要?

2018年3月14日

まず、税理士の月時訪問ってご存知でしょうか?

月時訪問と言うのは、税理士が顧問契約を行っているクライアント企業側へ毎月訪問し、月の単位によって売上数や会計データ等のチェックを行う事を言います。

この月時訪問と言うのは、本当に必要なのでしょうか?

1.今の税理士業界における現状

実は、一昔前までであれば、月時訪問ではなく、1年に一度だけの決算時期だけに訪問すると言う税理士が多い傾向にありました。

しかし、時代の流れと共に、景気が悪化し、決算時期だけではなく、業績を管理する為に月次決算をする税理士が増えてきたのです。

これは、税理士の存在意義を見直す動きでもありました。

このような背景から、現在では月次訪問をするのが普通であると言う税理士が増えていると言うのが現在の実情です。

この月次訪問は、実際には、必要なのかどうかについて、もっと詳しくみていきましょう。

2. クライアントによる?

月時訪問は、毎月一回クライアント先へ出向き、チェック等を行う事だと述べましたが、これは実際には、必要だと考えなければならない企業と、そうではない企業に分かれると思われます。

例えば、クライアント先が、ほとんど休みがない状態や、多忙な場合、数字の管理をする事まで手が回っていないと言うケースがあります。
この場合は、顧問税理士として、しっかりと出向いて管理やチェックをする必要が出てきますし、その他にも、税務関係について知識あまりない企業や、経理担当者を雇っていない場合等においても、出向く必要性が出ると思われます。

一方、クライアントによっては、しっかりとした経理担当者が存在し、現在よく使われている会計ソフト等をうまく利用する事によって、しっかりとした管理がなされている場合においては、必ずしも月時訪問が必要だとは言い切れない可能性が出てきます。

ここで大切になってくる事と言うのは、月時訪問をする事が単純な数字チェックだけを行う為に出向くだけなのであれば、必要、不必要が出てくると言う事です。

しかし、顧問税理士として、それだけやっていれば良いと言う事ではないと考えます。

チェックをする為だけに訪問するのではなく、事業の経営状態や、ビジネスの実態等を把握したり、問題がある場合にアドバイスを行ったり、提案をする為に月時訪問をすると言う事も必要です。

ただし、付き合いが長くなってきて、クライアント側も毎月来なくてもネット上でやり取りができるクラウド型の会計ソフトも出ていますから、必要に合わせて訪問すると言うスタイルを取るケースもあるでしょう。

ただし、忙しいクライアントであれば、何にどのくらい経費を使ったか?等を月を過ぎれば記憶から無くなってわからない!と言う事態にもなりかねませんから、訪問に関してはクライアントとよく話し合って決定する必要があると言えるのではないでしょうか。

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