支払調書と源泉徴収票の違いとは?

2017年12月28日

皆さんは、普段「源泉徴収票」と言う言葉は、年末などになると、よく耳にされるのではないでしょうか?

一方、「支払調書」と言う言葉は、あまり聞き慣れないと言う方も結構いらっしゃると思います。

名称が違いますから、それぞれ違う物だと言う事は、想像すれば分かりますが、具体的には、それぞれどのような物なのでしょうか?

では、詳しく見ていきましょう!

1.支払調書って何?

まず、支払調書を理解する上で覚えて頂きたいのが「法定調書」です。

法定調書と言うものは、数としては沢山ありますが、その中の1つが「支払調書」だと言う事を、まずは頭に思い浮かべて頂けると良いです。

また、支払調書自体にも、様々な種類の支払調書が存在しています。

ややこしく感じるかもしれませんが、とにかく、支払調書と言うものは、ある特定の支払いをした事業者などが、その内容の明細を税務署に提出する書類の事だと思って頂ければと思います。

提出する理由としては、支払いを受けた側の方が、「このくらいの支払いを受けていますよ~」と言う事を税務署に申告し、税務署側がそれを照らし合わせる為の物だと思って下さい。

もっと具体的言うと、支払調書に記載される内容としては、「料金や報酬、契約金等」が当てはまります。

また、支払い金額については、基本的に、消費税を含めた金額で考える事になっています。

ただし、源泉徴収義務者が報酬などを支払う場合、支払調書を作成しますが、年間の支払い金額が、規定されている金額より少なかった場合については提出する義務はありません。

2.源泉徴収票とは

上記で申し上げたように、法定調書の中に含まれる物の1つが「源泉徴収票」です。

簡単に言うと、源泉徴収票と言うのは、給料等を支払った側が、その支払った金額や毎月行った源泉徴収の額に対して、それらを証明する書類の事を意味します。

源泉徴収票には3種類あり、「給与所得の源泉徴収票」と、「退職所得の源泉徴収票」、そして「公的年金等の源泉徴収票」がありますが、一般的に重要となるのは1番目の「給与所得の源泉徴収票」です。

3.まとめ

いかがでしょうか?支払調書も、源泉徴収票も、どちらも「法定調書」の中の1つではありますが、違いがある事が分かって頂けたと思います。

ちなみに、従業員を雇っておらず、1人で仕事をしている方個人事業主等の方は、源泉徴収票は関係ありませんので、覚えておくと良いでしょう。

普段聞き慣れない言葉を聞くと複雑に思われる方もいらっしゃると思いますが、慣れるとそこまで難しい内容ではありませんので、少しずつ覚えていきましょう。

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