正しい給与計算方法とは?

2017年12月1日

1.給与の計算には手順がある

皆さんが会社に勤務して、毎月貰う給料がありますよね。

これには、正しい計算方法があり、それを元にして、毎月給料が支払われています。

例えば、総支給額の金額であっても、実際に給与として支払われる額には変動があるように、給与を計算する上では、様々な手順があります。

ここでは、この正しい給与の計算方法を、ご紹介させて頂きたいと思います。

まず、給与の計算方法については、6つの手順に分ける事ができます。

① 労働時間の集計

まずは、タイムカードや、勤務表等から、1か月分の労働した時間を集計します。

給与の支払い額を決定するにも、まずは総合で1か月の働いた時間を把握する必要があります。

② 課税支給額の計算

次に、基本給とは別に、諸手当や、残業代を加算します。

早退や遅刻等があった場合や、欠勤があった場合等は、必要に合わせて減額を行い、計算します。

課税支給額と言うのは、基本給と時間外で勤務した手当が課税の対象となるものを言います。

③ 通勤手当の計算

次に、通勤手当を計算します。

通勤手当は、課税の対象から外されており、定期券代や、切符の料金、ガソリン代等が各企業の計算方法によって割り出されます。

④ 各保険料(控除額)の計算

保険料とは、「雇用保険、健康保険、厚生年金保険」の保険の事を言います。

また、これらの保険については、算出表を元に計算を行います。

金額をお知りになりたい場合は、雇用保険は「雇用保険料率表」健康保険は「都道府県ごとの保険料額表」厚生年金保険は「厚生年金保険、協会けんぽ管掌の健康保険の表」を参照下さい。

⑤ 源泉所得税の計算

次に、支給する金額から保険料の控除をしたあとに、その出た金額を給与所得の源泉徴収税額表にあてはめて計算を行い、所得税を出します。

ここでは、住民税等がある場合についても差し引かれます。

⑥ 控除額の差し引き

最後に、最初にあった支給される金額から、支給の控除額を差し引く事によって、私たちが最終的に受け取っている「手取り」金額が決定する事になります。

2.まとめ

以上のように、普段何気なく毎月銀行に振り込まれたり、手渡しで貰っている給与にも、このような順序を経て計算された金額が手取り額として支給されている事が分かって頂けたと思います。

あまり意識していなかった方は、もう一度普段貰っている給与明細等を確認してみると、何がどのように、どのくらいの額で差し引かれているか?や、貰っているのか?が分かるはずですので、確認してみてはいかがでしょうか?

おそらくは結構な金額が引かれているな~とモヤモヤすることになる可能性は高いでしょうが。

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